日本最古の歴史を誇る「有馬温泉」と外湯めぐりが楽しい「城崎温泉」。兵庫が誇る二大名湯の魅力や見どころ、モデルプランを編集部が詳しく解説します。
兵庫県は、南北に長く瀬戸内海から日本海までに渡る広大な風土を持つ魅力あふれる地域です。その中でも全国の温泉ファンを深く魅了してやまないのが、兵庫県が誇る二大名湯「有馬温泉」と「城崎温泉」です。有馬温泉は日本最古の温泉のひとつとして知られ、神戸市内の六甲山麓に位置する歴史深い温泉街。一方、日本海側に面した豊岡市に位置する城崎温泉は、志賀直哉をはじめとする多くの文豪に愛され、7つの外湯めぐりと柳並木の美しい景観で全国に知られています。
本記事では、このふたつの名湯が持つ異なる魅力や歴史的背景、具体的な楽しみ方、さらにはあわせて訪れたい周辺の観光スポットまで、編集部が詳しくご紹介します。日帰りでの癒やし旅から1泊2日の周遊旅行まで、兵庫の温泉を心ゆくまで満喫するガイドとしてお役立てください。
有馬温泉(神戸市)|古代より愛される日本最古の歴史湯
有馬温泉(ありまおんせん)は、愛媛県の道後温泉、和歌山県の白浜温泉と並び「日本三古湯」のひとつに数えられる非常に長い歴史を持つ温泉地です。神代の昔、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の二神が、傷ついたカラスが温泉で治癒しているのを見て発見したという伝説が残されています。
飛鳥時代には舒明天皇や有間皇子が滞在したことでその名が全国に広まり、奈良時代には行基上人が温泉寺を建立して湯治場として整備しました。さらに鎌倉時代には仁西上人が12の坊を建てて復興させました。そして安土桃山時代、幾度もの戦乱や大災害で荒廃した有馬を深く愛し、大規模な改修を行って今日に至る温泉街の基礎を築いたのが豊臣秀吉です。秀吉は正妻のねね(北政所)とともに何度も有馬を訪れ、温泉で傷や疲れを癒やしたと伝えられています。
有馬温泉の最大の特長は、環境省が指定する療養泉の主成分9つのうち、実に7つもの成分(単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、放射能泉)が含まれている非常に珍しい温泉である点です。特に有名なのが「金泉(きんせん)」と「銀泉(ぎんせん)」と呼ばれるふたつの源泉です。金泉は鉄分と塩分を豊富に含み、空気に触れると酸化して濃い赤褐色(黄金色)に変化するお湯で、高い保温・保湿効果があります。銀泉は無色透明のお湯で、二酸化炭素泉や微量のラドンを含む放射能泉があり、血行促進や代謝アップに効果があるとされています。
- 「金の湯」「銀の湯」での外湯めぐり体験:有馬温泉街の中心部にある外湯施設で、手軽に名湯の湯比べを楽しむことができます。敷地外には無料の足湯スポットもあり、散策途中のひと休みに最適です。(所要時間目安:1〜2時間)
- 豊臣秀吉とねねのゆかりの地巡り:秀吉の湯殿跡が展示されている「太閤の湯殿館」や、有馬川に架かる朱色の「ねね橋」に立つねねの像など、歴史の面影を感じるスポットを散策しましょう。(所要時間目安:1時間)
- 風情あふれる温泉街の路地と炭酸せんべい食べ歩き:炭酸泉を使用して作られる伝統銘菓「炭酸せんべい」は、焼き立てのサクサクとした食感が絶品。温泉街のレトロな坂道や路地を歩きながら味わうのが醍醐味です。(所要時間目安:45分)
- 温泉寺や湯泉神社への参拝:温泉街を見下ろす高台に鎮座する湯泉神社(とうせんじんじゃ)は、有馬温泉の守り神として親しまれています。階段を上り切った境内からは、静寂と豊かな自然を感じることができます。(所要時間目安:45分)
有馬温泉は年間を通じて賑わいますが、特に紅葉が見頃を迎える秋(11月中旬〜下旬)と、新緑が眩しい春(4月〜5月)がベストシーズンです。混雑を避けるには、日帰りの観光客が多く訪れる11:00〜15:00の時間帯を外し、早朝(8:00〜10:00)か夕刻以降に温泉街を散策するのがおすすめです。特に平日の午前中は静かな街並みをゆっくりと楽しむことができます。
神戸市中心部(三宮)からは、電車を乗り継いで「有馬温泉駅」まで約30分。または三宮バスターミナルから直行バス(高速バスや路線バス)を利用して約45分でアクセス可能です。
有馬温泉街には、名物の「有馬カレーうどん」や、兵庫県産の上質な黒毛和牛を使用した「但馬牛・神戸牛のステーキ丼」、出汁で食べる熱々の「明石焼き」の店が点在しています。また、有馬の炭酸泉を使用したクラフトビールやサイダーを味わえるカフェもあり、湯上がりの一杯としても親しまれています。
城崎温泉(豊岡市)|浴衣姿で歩く7つの外湯と情緒あふれる街並み
城崎温泉(きのさきおんせん)は、兵庫県北部の豊岡市、円山川の支流である大谿川(おおたにかわ)沿いに広がる日本有数の温泉街です。開湯の歴史は約1300年前に遡り、養老4年(720年)に道智上人(どうちしょうにん)が千日間の修行を行い、満願の日に湧き出たという伝説が伝わっています。これが現在の「まんだら湯」の起源とされています。
平安時代から「曼陀羅湯」として京の都でも知られており、南北朝・室町期の文人や僧侶も数多く訪れました。江戸時代には、温泉の効能をまとめた学術書において「天下第一の湯」と称えられ、全国から湯治客が集まるようになりました。
城崎温泉を一躍全国区の文豪の街として知らしめたのが、明治から昭和にかけて活躍した作家・志賀直哉です。大正2年(1913年)、電車事故で負傷した志賀直哉は、療養のために城崎温泉を訪れました。その滞在体験をもとに執筆された短編小説『城の崎にて』は近代文学の金字塔となり、多くの文人(島崎藤村、泉鏡花、谷崎潤一郎など)が城崎を訪れるきっかけとなりました。
城崎温泉の大きな特徴は、「街全体がひとつのお宿」という美しい思想が根付いていることです。「駅は玄関、道路は廊下、旅館は客室、外湯はお風呂」に見立てられ、来訪者は宿の浴衣を羽織り、下駄の音をカランコロンと響かせながら7つの外湯(さとの湯、一の湯、御所の湯、まんだら湯、地蔵湯、柳湯、鴻の湯)を巡る独特の温泉文化が育まれました。
- 7つの外湯めぐり体験:趣の異なる7つの公衆浴場を巡る城崎最大の楽しみ。合格祈願の「一の湯」、美人の湯として人気の「御所の湯」、開運の「鴻の湯」など、それぞれの御利益と湯船を心ゆくまで楽しみましょう。(所要時間目安:半日〜1日)
- 大谿川沿いの柳並木と木造建築の散策:川の両岸に太鼓橋や柳の木、昔ながらの木造3階建て旅館が並ぶ景観は、どこを切り取っても絵になる美しさです。特に夕暮れどきは街灯が灯りノスタルジックな雰囲気に包まれます。(所要時間目安:1〜2時間)
- 城崎温泉ロープウェイで大師山頂へ:温泉街の奥からロープウェイに乗って大師山(だいしやま)山頂へ登ると、城崎温泉の街並みと円山川、遠く日本海まで見渡せる絶景が広がります。(所要時間目安:1〜1.5時間)
- 文芸館や文学碑を巡る文学散歩:「城崎文芸館」では志賀直哉をはじめ城崎ゆかりの作家たちの資料を鑑賞できます。街のあちこちに立つ文学碑を探しながらの散策も味わい深い体験です。(所要時間目安:1時間)
城崎温泉の魅力を存分に味わえる季節は、松葉ガニ(ズワイガニ)漁が解禁される冬(11月〜3月)です。雪景色に包まれた温泉街で温かい湯に浸かり、カニ料理に舌鼓を打つひとときは至福です。また、川沿いの桜が咲き誇る春(4月上旬)も華やかな魅力があります。混雑を避けるには、日帰り客が去り宿泊客が食事をとる夕方17:00〜19:00や、早朝の開湯直後(7:00〜8:30)に外湯を訪れるのが狙い目です。
JR大阪駅や京都駅から特急列車(「こうのとり」「きのさき」「はまかぜ」)に乗り、JR「城崎温泉駅」下車。大阪から約2時間30分、京都から約2時間20分でアクセスできます。
冬の味覚の王者「松葉ガニ」はもちろん、但馬地方特有の旨味豊かな「但馬牛(たじまぎゅう)」のステーキや牛串、日本海の鮮魚を使った海鮮丼が名物です。また、食べ歩きスポットとして「但馬牛コロッケ」や「温泉たまご」、特産のスイーツやプリンを楽しめるカフェも充実しています。
神戸 北野異人館街(神戸市)|温泉旅に華を添えるレトロで異国情緒あふれる街並み
有馬温泉のある神戸市中心部からアクセス抜群な「神戸 北野異人館街(きたのいじんかんがい)」は、明治の開港とともに始まった神戸の近代史を色濃く残す異国情緒豊かなエリアです。
1868年(明治元年)に神戸港が開港されると、外国人居留地が造成されましたが、敷地の不足から六甲山麓の斜面に位置する北野地区にも外国人の住宅(異人館)が建ち並ぶようになりました。館主の母国の建築様式を取り入れた洋風建築が建ち並び、緑豊かな高台と相まって独特のエキゾチックな街並みが形成されました。
現在でも国の重要文化財に指定されている「風見鶏の館」や「萌黄の館」をはじめ、多くの異人館が公開されています。有馬温泉への行き帰りに立ち寄る文化散策スポットとして高い人気を誇ります。
- 歴史的異人館の建築鑑賞:レンガ造りの外壁と屋根の風見鶏がシンボルの「风見鶏の館」や、鮮やかなグリーンの外観が美しい「萌黄の館」など、明治期の洋風建築の意匠をじっくり見学できます。(所要時間目安:1.5〜2時間)
- 高台からの神戸街並みと港の展望:北野天満神社など坂道を登りきった高台からは、異人館の屋根越しに神戸港や市街地を一望できる絶好のフォトスポットが広がります。(所要時間目安:30分)
- 異国情緒漂うレトロカフェでのティータイム:元異人館を活用したコンセプトカフェや、歴史ある洋菓子店で、神戸ならではの絶品スイーツや本格的な紅茶・コーヒーを味わえます。(所要時間目安:1時間)
気候が穏やかで街歩きがしやすい春(3月〜5月)や秋(10月〜11月)が最適です。北野エリアは坂道が多いため、真夏や真冬は歩きやすい時間帯を選ぶと良いでしょう。開館直後の朝9:30〜11:00頃に訪れると、静かな雰囲気の中で写真撮影や見学を楽しめます。
各線「三宮駅」またはJR「新神戸駅」より徒歩で約15分〜20分。三宮駅から観光巡回バス「シティ・ループ」を利用して「北野異人館」バス停下車すぐ。有馬温泉からは電車・バスで約45分でアクセス可能です。
神戸開港の歴史とともに発展した洋菓子文化の本場として、老舗洋菓子店の焼き菓子やタルト、濃厚な本格生チョコレートのお店が立ち並びます。また、異人館街の周辺には本格的なフランス料理やイタリアン、神戸牛レストランも多く立ち並んでいます。
姫路城(姫路市)|名湯めぐりの合間に仰ぐ、白亜の美しい世界遺産
有馬温泉(神戸)と城崎温泉(豊岡)という兵庫県を代表する二大温泉地の中間に位置する姫路市には、日本初の世界文化遺産であり、国宝に指定されている「姫路城(ひめじじょう)」が鎮座しています。
姫路城の歴史は、1333年(元弘3年)に赤松則村が姫山に砦を築いたことに始まります。その後、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が中国攻めの拠点として本格的な城郭に改修し、三層の天守を建てました。関ヶ原の戦い後、徳川家康の女婿である池田輝政が城主となり、8年の歳月をかけて慶長14年(1609年)に現在の連立式天守群を完成させました。
白い土喰(しっくい)で塗り込められた優美な姿が、舞い立つ白鷺(しらさぎ)に見えることから「白鷺城(しらさぎじょう)」の愛称で親しまれています。大天守と3つの小天守が渡櫓で結ばれた独特の連立式天守構造は、高い防衛機能を備えるとともに美の極致と称えられています。幾多の戦火や天災を免れ、築城当時の姿を今に伝える奇跡の城として、昭和68年(1993年)に日本で世界文化遺産第1号として登録されました。
- 国宝・大天守の内部探訪:外観5重・内部6階地下1階の木造大天守へ上り、築400年以上を支える2本の大柱や、武者返し・鉄砲狭間などの仕掛けを体感しましょう。最上階からは姫路市街を一望できます。(所要時間目安:1.5〜2時間)
- 西の丸と化粧櫓の散策:将軍徳川秀忠の娘・千姫が過ごした西の丸長局(百間廊下)や化粧櫓を見学し、優美で切ない歴史ドラマに思いを馳せることができます。(所要時間目安:45分)
- 菱の門から将軍坂の撮影ポイント:城内最大の門である「菱の門」や、映画の撮影ロケ地としても有名な「将軍坂」など、白壁と天守が美しく調和する写真映えスポットを巡りましょう。(所要時間目安:45分)
桜(ソメイヨシノやシダレザクラ)が約1,000本咲き誇る春(3月下旬〜4月上旬)と、城内の紅葉や松の緑が映える秋(11月)が絶景の季節です。混雑を避けたい場合は、開門直後の朝一番(8:30〜9:30)か、平日の15時以降の訪問がおすすめです。
JR「姫路駅」北口、または山陽電車「山陽姫路駅」より徒歩で約15〜20分。有馬温泉からは車で約1時間、城崎温泉からはJR特急等で約1時間30分〜2時間です。
姫路の郷土料理といえば、生姜醤油をかけて味わう「姫路おでん」が有名です。また、姫路城前の大手前通り沿いには、香ばしい「穴子丼(あなごどん)」や、アーモンドバターを塗って香ばしく焼いた「アーモンドトースト」を味わえる喫茶店が多数並んでいます。
モデルプラン|有馬と城崎をめぐる兵庫の名湯・歴史満喫1泊2日コース
兵庫県が誇る二大名湯「有馬温泉」と「城崎温泉」、そしてその周辺の名所を1泊2日で賢く効率よく巡る黄金ルートをご紹介します。
- 1日目 09:30 神戸・三宮からスタート。バスまたは電車で有馬温泉へ(移動約45分)
- 1日目 10:15 【有馬温泉】散策と外湯入浴。「金の発祥地」と呼ばれる金の湯で足湯や入浴を楽しみ、風情ある温泉街の路地やねね橋を散策。名物の炭酸せんべいを食べ歩き。(滞在約2.5時間)
- 1日目 12:45 有馬温泉の食事処でランチ。但馬牛の丼ものや有馬カレーうどんに舌鼓。
- 1日目 13:45 有馬温泉から神戸市内(北野異人館街)へ移動(移動約45分)
- 1日目 14:30 【神戸 北野異人館街】風見鶏の館や萌黄の館を見学し、異国情緒あふれる坂道やレトロカフェでティータイム。(滞在約2時間)
- 1日目 16:45 三宮駅または新神戸駅からJR特急列車などに乗車し、日本海側の城崎温泉へ移動(移動約2時間30分)
- 1日目 19:30 【城崎温泉】旅館にチェックイン。温泉街の夕食で但馬牛や新鮮な海の幸(冬は松葉ガニ)を堪能。
- 1日目 21:00 宿の浴衣に着替えて夜の外湯めぐり。「一の湯」や「御所の湯」の湯船に浸かり、幻想的な大谿川沿いの柳並木を散策。
- 2日目 08:00 【城崎温泉】朝の静かな街並みを散策し、「鴻の湯」や「さとの湯」で朝湯を体験。城崎温泉ロープウェイで大師山頂へ登り絶景を鑑賞。(滞在約3.5時間)
- 2日目 11:30 城崎温泉駅周辺でランチ。海鮮丼や但馬牛の牛串などを堪能。
- 2日目 12:30 JR特急「はまかぜ」または普通列車で姫路駅へ移動(移動約1時間40分)
- 2日目 14:15 【姫路城】世界遺産・白亜の大天守や西の丸を見学。城下町の散策とあわせて「姫路おでん」をおやつに味わう。(滞在約2.5時間)
- 2日目 17:00 姫路駅にて旅の締めくくり。新幹線やJR在来線で帰路へ。
旅のヒント|温泉旅をより快適に楽しむための実用ガイド
◆ ベストシーズンと服装
兵庫の温泉旅は年間を通じて楽しめますが、温泉の温もりがより一層心地よく感じられる秋(10月〜11月)と冬(12月〜2月)が特におすすめです。城崎温泉のある兵庫県北部は、冬になると雪が降り積もる日本海側気候となります。冬場に訪れる際は、厚手のコートやダウンジャケット、手袋やマフラーなどの防寒具に加え、滑りにくい靴を準備しましょう。また、温泉街の散策や外湯めぐりでは浴衣姿で屋外を歩く機会が多いため、羽織や半天、厚手の靴下を用意すると快適です。有馬温泉や北野異人館街、姫路城はいずれも坂道や階段、石畳が多いため、年間を通して歩きやすいスニーカーなどを着用するのが鉄則です。
◆ 持ち物のアドバイス
・湯めぐり用小バッグ:外湯めぐりの際、タオルや濡れた服、貴重品を入れて持ち運べる防水バッグや小ぶりのトートバッグがあると便利です。
・速乾タオル・手ぬぐい:外湯施設でレンタルや購入も可能ですが、お気に入りの手ぬぐいや薄手の速乾タオルを持参すると重宝します。
・小銭入れ:外湯のロッカーや自販機、足湯、食べ歩きの小銭支払いに重宝します。
◆ 雨の日の代替案・過ごし方
雨模様の日でも兵庫の温泉旅は魅力を失いません。有馬温泉では「太閤の湯殿館」や「有馬玩具博物館」などの室内施設で歴史や文化に触れることができます。城崎温泉では、「城崎文芸館」でじっくり文学の世界に浸ったり、ゆったりと外湯の室内風呂を巡るのが雨の日ならではの優雅な過ごし方です。また、神戸の北野異人館街でも異人館の館内見学を中心に巡れば雨をほとんど気にせず楽しめます。
よくある質問
Q. 有馬温泉と城崎温泉の違いや使い分けはどう考えたらよいですか?
A. 有馬温泉は神戸市内に位置し、都心部からのアクセスが非常に良いため、日帰りの癒やし旅や、神戸・阪神間の観光と組み合わせた短い旅に最適です。金泉・銀泉という珍しい二大源泉の泉質を楽しみたい歴史好きの方にもおすすめです。一方、城崎温泉は日本海側に位置し、「浴衣で外湯をめぐり、街歩きを楽しむ」という情緒あふれる滞在型の温泉地です。1泊2日でじっくり温泉街の風情やカニなどの海鮮グルメを楽しみたい方に向いています。
Q. 城崎温泉の外湯めぐり券(一日周遊券)はどこで購入できますか?
A. 外湯の各券売口(各外湯の受付)で購入可能です。各外湯を個別に利用するよりも、3か所以上の外湯を巡る場合は一日周遊券を利用した方が大変お得になります。また、城崎温泉の多くの旅館・ホテルでは、宿泊者専用の外湯パスポート(デジタルパス等)がプランに含まれており、滞在中何度でも外湯を無料で利用できます。
Q. 有馬温泉や城崎温泉で日帰り入浴は利用できますか?
A. どちらの温泉地でも日帰り入浴を存分に楽しめます。有馬温泉には「金の湯」「銀の湯」といった代表的な公衆浴場(外湯)や、日帰りで利用できる温泉複合施設があります。城崎温泉も7つの外湯すべてが一般の日帰り客に開放されており、朝から夜まで気軽に湯めぐりを楽しむことができます。
まとめ
歴史と風情が息づく兵庫県の温泉地。「日本最古の湯」として秀吉をはじめ多くの偉人に愛されてきた有馬温泉の深い歴史と金泉・銀泉の恵み。そして、志賀直哉ら文豪が愛し、浴衣と下駄の音が心地よく響く城崎温泉の情緒あふれる外湯めぐり。どちらの温泉地も、それぞれの風土と文化の中で独自の温泉文化を紡いできました。
有馬温泉での上質な湯浴みと神戸の異国情緒に触れる旅、あるいは城崎温泉での外湯めぐりと但馬のグルメ、姫路城の歴史に浸る旅――。兵庫県には、あなたの心と身体を優しく解きほぐしてくれる豊かな湯旅の物語が待っています。ぜひ今度の休日は、兵庫の名湯を訪れ、湯けむりの向こうに広がる感動と癒やしのひとときを体験してみてください。