青い海、異国情緒あふれる風景、そしてダイナミックな断崖絶壁。宮崎の海岸線を縦断し、多様な絶景を五感で感じる爽快ドライブ旅へ。
温暖な気候と豊かな自然が魅力の宮崎県。その魅力の真髄を味わうには、やはり海沿いを走るドライブが一番です。太陽の光が降り注ぐ青い空と、どこまでも続く太平洋のコバルトブルー。今回は、南国情緒あふれる日南海岸から、宮崎北部に位置する日向灘のダイナミックな断崖絶壁まで、宮崎の多様な「海」の表情を巡る絶景ドライブ旅をご提案します。
異国情緒を感じさせるモアイ像との出会い、神話が息づく海辺の洞窟神社、そして自然が織りなす奇岩や壮大な断崖絶壁の景観。移り変わる海の景色は、走るたびに心を高揚させ、忘れられない思い出を紡いでくれるでしょう。
カップルや友人との旅はもちろん、日常を忘れリフレッシュしたい一人旅にも最適です。年間を通して温暖な宮崎ですが、特に春や秋は気候が穏やかで、オープンカーで海風を感じながらのドライブは格別。この旅を通じて、宮崎が持つ無限の魅力を存分に体験してください。
サンメッセ日南
宮崎市から日南海岸を南下すると、突如として現れる7体のモアイ像。ここは、イースター島の長老会から世界で唯一、モアイ像の復元を公認されたテーマパーク「サンメッセ日南」です。青い空と海を背景に立つモアイ像は、まるで本当に南太平洋の島にいるかのような異国情緒を漂わせ、訪れる人々を魅了します。
モアイ像がここ宮崎に建てられた背景には、イースター島の歴史と日本の深い絆があります。1960年のチリ地震による津波で倒壊したイースター島のモアイ像を、日本のクレーンメーカーが修復に協力したことがきっかけ。その感謝の印として、モアイ像の建立が許可されたのです。園内には、7体のモアイ像の他に、世界の珍しい昆虫を展示する「世界の昆虫展」や、日南海岸を一望できる展望台など、見どころが満載です。
- モアイ像と記念撮影:7体のモアイ像はそれぞれ異なる意味を持ち、触れると金運、仕事運、健康運、恋愛運、結婚運、学力運、全体運の願いが叶うと言われています。自分の願いに合うモアイ像を見つけて、パワーをもらいましょう。
- 「地球感謝の鐘」を鳴らす:高台にある鐘からは、日南海岸の絶景が広がり、地球への感謝の気持ちを込めて鐘を鳴らすと、清々しい気持ちになれます。
- 展望台からの眺望:広大な芝生広場やモアイ像越しに、太平洋の雄大な景色を望むことができます。特に晴れた日には、海の青さが一層際立ち、絶好のフォトスポットとなります。
- 世界の昆虫展:色とりどりの珍しい昆虫の標本は、子供から大人まで楽しめます。
サンメッセ日南は年間を通じて楽しめますが、特に日差しが和らぐ春や秋は、屋外での散策が快適です。夏の真昼は日差しが強いため、帽子やサングラス、水分補給を忘れずに。比較的空いているのは、開園直後や閉園間際です。太陽が傾き始める時間帯は、モアイ像が夕日に染まる幻想的な光景が見られることもあります。
宮崎市内からは車で約1時間、日南海岸の絶景を眺めながらの快適なドライブです。駐車場も広く、スムーズに駐車できます。
周辺には、新鮮な海の幸を楽しめるレストランや、宮崎名物のマンゴーを使ったスイーツが人気の道の駅なんごうがあります。次の目的地である鵜戸神宮へも南へ少し走るだけなので、合わせて訪れるのがおすすめです。
鵜戸神宮
日南海岸沿いに位置する「鵜戸神宮」は、全国でも珍しい海辺の洞窟内に本殿が鎮座する神社です。朱塗りの鮮やかな社殿が、青い海と岩肌のコントラストの中でひときわ目を引きます。この神社の歴史は非常に古く、神武天皇の父にあたる鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)を祭神としています。古くから安産、子宝、海上安全の神様として信仰を集めてきました。
本殿が洞窟の中にあるというユニークなロケーションだけでなく、神話にまつわる数々の言い伝えも、この神社の神秘性を高めています。特に有名なのが、洞窟の天井から滴る「おちち岩」の清水。これは、鵜草葺不合命の母である豊玉姫(とよたまひめ)が、我が子を育てるために自らの乳房を岩に残したという伝説に由来しています。この清水を飲むと、子宝や安産のご利益があるとされています。
- 洞窟内の本殿参拝:海から吹き込む潮風と洞窟特有のひんやりとした空気が混じり合い、荘厳な雰囲気に包まれます。洞窟の奥へと進むにつれて、神聖な感覚が高まるでしょう。
- 「おちち岩」の清水:本殿の奥に位置する「おちち岩」から滴る清水は、古くから信仰の対象とされてきました。柄杓が用意されているので、一口いただいてご利益にあずかりましょう。
- 運玉投げ:本殿前の磯には、「亀石」と呼ばれる岩があり、その中央のくぼみに素焼きの「運玉」を投げ入れて入れば願いが叶うと言われています。男性は左手、女性は右手で投げるのが習わしです。潮が引いている時間帯に挑戦するのがおすすめです。
- 絶景の参道:洞窟へ向かう参道からは、太平洋の荒波が打ち寄せる奇岩と、朱色の社殿が織りなす息をのむような絶景が広がります。特に晴れた日の青い海は、写真映えすること間違いなしです。
早朝に訪れると、参拝客も少なく、静かで厳かな雰囲気の中でゆっくりと参拝できます。海辺にあるため、風が強い日には羽織るものがあると良いでしょう。夏は洞窟内が涼しく、快適に過ごせます。
サンメッセ日南からは車で約15分と近く、宮崎市内からは約1時間15分ほどの距離です。駐車場から本殿までは階段や坂道があるので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
鵜戸神宮を訪れた後は、歴史情緒あふれる飫肥(おび)城下町へ足を延ばすのもおすすめです。江戸時代そのままの街並みを散策し、宮崎名物の飫肥天(おびてん)などの郷土料理を味わってみてはいかがでしょうか。
青島と鬼の洗濯板
宮崎のシンボルとも言える「青島」と、その周囲をぐるりと取り囲む「鬼の洗濯板」。この神秘的な景観は、宮崎の自然の力強さと美しさを同時に感じさせてくれます。青島は、島全体が神聖な場所として崇められ、かつては一般の人の立ち入りが禁じられていた歴史があります。現在も、島の中央には縁結びの神様として信仰される青島神社が鎮座し、多くの参拝客で賑わっています。
「鬼の洗濯板」と名付けられたこの独特の地形は、正式には「隆起海床と奇形波蝕痕」と呼ばれます。長い年月をかけて海の浸食と地殻変動によって形成されたもので、固い砂岩と柔らかい泥岩が交互に積み重なった地層が、波によって柔らかい部分が削られ、固い部分だけが残ることで、まるで洗濯板のようなギザギザの形状になったのです。干潮時にその全貌が現れる姿は、まさに自然の芸術作品と言えるでしょう。
- 鬼の洗濯板を間近で観察:干潮時には、広大な鬼の洗濯板の上を歩くことができます。その壮大なスケールと、規則正しく並ぶ岩の模様は圧巻の一言です。潮の満ち引きで表情を変える自然の驚異を肌で感じてください。
- 青島神社で縁結び祈願:島の中央に位置する青島神社は、縁結びや安産、航海安全の神様として親しまれています。境内の「元宮」や、カラフルな「こより」を結びつける「結びの木」など、恋愛成就のパワースポットとしても人気です。
- 南国ムード満点の参道散策:青島へと続く参道には、ヤシの木が立ち並び、南国リゾートのような雰囲気。亜熱帯植物が自生する島内は、散策するだけでも癒されます。
- 夕暮れ時のロマンチックな情景:夕日が鬼の洗濯板と海を赤く染める時間帯は、特に幻想的でロマンチック。美しいグラデーションの中で、思い出に残る写真を撮りましょう。
鬼の洗濯板を最も美しく見るには、干潮時に訪れるのがおすすめです。事前に潮汐時刻を調べてから訪れると良いでしょう。夕暮れ時は、その情景がよりドラマチックになります。年間を通して楽しめますが、夏は海水浴客で賑わうため、比較的落ち着いて散策したい場合は、それ以外の季節がおすすめです。
鵜戸神宮からは車で約30分、宮崎市内からは約30分とアクセスも良好です。青島周辺には有料駐車場が多数あります。
青島参道商店街では、宮崎名物のチキン南蛮や、新鮮な海の幸を使った料理を楽しめるお店が並んでいます。また、宮崎市内へ戻れば、さらに多くのグルメスポットやショッピング施設がありますので、旅の疲れを癒しながら食事をするのも良いでしょう。
馬ヶ背と日向岬 クルスの海
宮崎県の北部、日向市に位置する日向岬は、太平洋の荒々しい波と風によって削り出された、ダイナミックな断崖絶壁が続く景勝地です。その中でも特に目を引くのが、柱状節理の奇岩が連なる「馬ヶ背」と、自然が作り出した神秘的な「クルスの海」。日南海岸の穏やかな南国情緒とは一線を画す、壮大な自然の造形美を体感できます。
「馬ヶ背」は、その名の通り、馬の背中のように細く尖った断崖が続くことから名付けられました。高さ約70メートルにも及ぶ柱状節理の断崖は、まるで屏風のように連なり、その迫力は見る者を圧倒します。一方、「クルスの海」は、展望台から見下ろすと、岩礁と入り江が合わさって「叶」の字に見えることから、願いが叶うという伝説が生まれました。自然の偶然が作り出した奇跡の光景として、多くの人が訪れます。
- 馬ヶ背の断崖絶壁を体感:展望台からは、高さ70mの断崖絶壁と、その下で打ち砕ける太平洋の荒波を一望できます。遊歩道を先端まで進むと、スリル満点の絶景が広がります。足元には十分注意し、安全な場所から景色を楽しみましょう。
- クルスの海で願いを込める:展望台からは、海食作用によってできた岩礁が「叶」の字に見える光景を見ることができます。その場で願い事をすると叶うと言われており、鐘を鳴らして祈願するのも良いでしょう。
- 遊歩道で照葉樹林散策:馬ヶ背へと続く遊歩道は、美しい照葉樹林の中を通ります。森林浴を楽しみながら、自然の息吹を感じることができます。
- 紺碧の太平洋を望む:晴れた日には、どこまでも広がる紺碧の太平洋と、白い波が織りなすコントラストが息をのむ美しさです。写真撮影にも絶好のスポットです。
馬ヶ背とクルスの海は、太陽が高い時間帯に訪れると、海の青さが際立ち、より一層美しく見えます。特にクルスの海は、光の当たり具合で「叶」の字がより鮮明に見えることがあります。風が強い日には帽子が飛ばされないように注意が必要です。冬でも比較的温暖ですが、海風は冷たいので、防寒対策を忘れずに。
宮崎市内から車で約1時間半、日向市街からは車で約20分ほどで到着します。馬ヶ背とクルスの海の間は車で約5分程度の距離で、それぞれに駐車場が完備されています。
日向市内には、新鮮な海の幸を味わえる寿司店や海鮮料理店が多くあります。特に、宮崎県の特産品である「へべす」を使った「へべすブリ」は、この地域ならではの味覚。また、細島商業港周辺には、レトロな雰囲気の街並みが残っており、散策するのも楽しいでしょう。
モデルプラン
日南海岸の絶景を満喫する1日ドライブ(宮崎市発着)
宮崎市を拠点に、南国情緒あふれる日南海岸の主要スポットを巡る充実の1日プランです。青い海と空、そして独特の文化に触れる旅をお楽しみください。
- 8:30 宮崎市内出発
宮崎市内から国道220号線(日南フェニックスロード)を南下。美しい海岸線が続く爽快なドライブが始まります。 - 9:30 青島と鬼の洗濯板 到着(約1.5時間滞在)
干潮時間に合わせて訪れ、鬼の洗濯板の壮大な景観を間近で観察。その後、青島神社で縁結びを祈願し、南国ムード漂う参道を散策します。 - 11:00 青島出発
日南海岸の景色を楽しみながら、次の目的地へ向かいます。 - 11:30 鵜戸神宮 到着(約1.5時間滞在)
海辺の洞窟に鎮座する珍しい神社を参拝。「おちち岩」の清水をいただき、運玉投げにも挑戦してみましょう。 - 13:00 鵜戸神宮出発
いよいよ昼食と異国情緒あふれるスポットへ。 - 13:15 サンメッセ日南 到着(約2時間滞在)
世界で唯一公認されたモアイ像とご対面。7体のモアイ像に触れて願いを込めたら、展望台からの絶景を堪能。園内のレストランやカフェで昼食をとり、リフレッシュしましょう。 - 15:15 サンメッセ日南出発
宮崎市内へと戻る道中も、日南海岸の景色をゆっくりと楽しみながら。 - 16:30 宮崎市内帰着
宮崎市内で夕食を取り、1日の旅の思い出を振り返りましょう。
日向岬のダイナミックな景観を巡る半日ドライブ(日向市発着)
日向市を拠点に、宮崎県北部のダイナミックな海岸美を効率よく巡る半日プランです。荒々しい自然の造形美に触れ、心揺さぶられる体験を。
- 9:00 日向市内出発
日向市街から日向岬方面へ車を走らせます。 - 9:20 日向岬 クルスの海 到着(約40分滞在)
展望台から「叶」の字に見える奇跡の海を眺め、願い事をしましょう。記念の鐘を鳴らすのもおすすめです。 - 10:00 クルスの海出発
クルスの海からほど近い、馬ヶ背へ移動します。 - 10:15 馬ヶ背 到着(約1.5時間滞在)
高さ70mの柱状節理の断崖絶壁に驚愕。遊歩道を歩き、先端からの絶景を堪能します。森林浴も兼ねて、周辺の自然を満喫しましょう。 - 11:45 馬ヶ背出発
日向市内に戻り、午後の予定やランチへ。 - 12:00 日向市内帰着、昼食
日向市内で新鮮な海の幸を味わい、午後の時間を自由に過ごしましょう。
旅のヒント
宮崎のドライブ旅をより快適に、より思い出深いものにするための実用的なヒントをご紹介します。
- 服装・持ち物
宮崎は年間を通して温暖ですが、海沿いは風が強く感じられることがあります。特に春や秋でも、羽織るものを一枚持っていくと安心です。日差しが強い日が多いので、帽子、サングラス、日焼け止めは必須アイテム。鬼の洗濯板や馬ヶ背の遊歩道を歩く際には、歩きやすい靴を選びましょう。 - ベストシーズン
宮崎のドライブは年間を通して楽しめますが、特におすすめなのは春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。この時期は気候が穏やかで、ドライブ中の窓を開けて海風を感じるのが最高に気持ち良いでしょう。夏(7月〜8月)は海水浴も楽しめますが、日中の日差しが非常に強いため、熱中症対策を万全に。冬(12月〜2月)は比較的温暖ですが、北部では海風が冷たく感じられることもあるので、防寒対策を忘れずに。 - 雨の日の代替案
もし雨に見舞われても、宮崎には楽しめる場所がたくさんあります。宮崎市内の宮崎県立西都原考古博物館や宮崎科学技術館、宮崎県立美術館などで文化や歴史、科学に触れることができます。大型商業施設のイオンモール宮崎でのショッピングや、青島温泉などの温泉施設で心身を癒すのも良いでしょう。 - ドライブの注意点
日南海岸沿いの国道220号線は、カーブが多い区間もありますので、安全運転を心がけてください。海沿いは風が強いため、駐車場で車のドアを開ける際には、風にあおられないように注意が必要です。また、ガソリンスタンドの間隔が広い場所もあるため、燃料は早めに給油しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q. ドライブ以外でおすすめの交通手段はありますか?
A. 宮崎県内の主要観光地は広範囲に点在しているため、時間を有効に使い、自由に移動するならレンタカーでのドライブが最もおすすめです。公共交通機関(バス)も運行していますが、本数が限られている場所や、乗り換えが必要な場所もあります。観光タクシーや観光バスツアーの利用も選択肢の一つですが、ドライブほどの自由度はありません。
Q. 宮崎の特産品やお土産は何がおすすめですか?
A. 宮崎には美味しい特産品やお土産がたくさんあります。宮崎牛やチキン南蛮といったグルメはもちろん、夏の完熟マンゴーや柑橘類の日向夏は特に人気です。また、宮崎焼酎や、郷土料理の飫肥天(おびてん)、冷汁(ひやじる)などもおすすめです。道の駅や空港、観光施設の売店などで手軽に購入できます。
Q. 子供連れでも楽しめるスポットはありますか?
A. はい、お子様連れでも楽しめるスポットは豊富です。青島やサンメッセ日南は、広い敷地で自由に散策でき、モアイ像との記念撮影なども盛り上がります。宮崎市内にはフェニックス自然動物園や、遊具が充実した広大な公園「こどものくに」など、子供たちがのびのびと遊べる施設もあります。
Q. ドライブの途中で立ち寄れる温泉はありますか?
A. ドライブの疲れを癒すのに最適な温泉施設も点在しています。青島エリアには青島温泉があり、海を眺めながら入浴できる施設もあります。また、宮崎市内や日南海岸沿いにも日帰り入浴が可能な温泉施設がいくつかありますので、旅のルートに合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
宮崎県の海岸線を巡るドライブは、青い海が織りなす多様な絶景と、南国ならではの開放感を全身で感じられる特別な旅です。異国情緒あふれるモアイ像に、神秘的な海辺の洞窟神社、そして自然の雄大さを肌で感じる断崖絶壁の景観。それぞれのスポットが持つ唯一無二の魅力が、あなたの心を深く満たしてくれるでしょう。
風光明媚な景色の中を走り抜ける爽快感、地元グルメとの出会い、そして宮崎の人々の温かさに触れる体験は、きっと忘れられない思い出として心に残るはずです。さあ、宮崎の海絶景があなたを待っています。ハンドルを握り、心ときめく冒険へ出発しましょう!